艦船模型スペシャルとの歩み(その8)
有名でありながら何故かどのメーカーからも1/350スケールではキット化されない空母「蒼龍」。
発売されたら需要はあると思われるだけに残念ですがその大きな原因の一つが左舷側の考証が難しいということが有るのではないでしょうか?
戦艦や巡洋艦は基本的に左右対称ですから片側からの詳細な画像が有れば反転コピーでほぼ大丈夫です。しかし空母は左右で全くの非対称のため両側の詳細画像が必要です。蒼龍の場合は左舷側を鮮明に捉えた写真がほとんど無い状態なんですね。
じつはこれが私が長年1/350蒼龍の製作に取り掛かれなかった大きな理由なのですがいつまで待っても新資料など出てくる様子もなく、このままでは一生作れない!!と感じ、思い切って製作に挑戦することにしました。
この製作には友井師匠から数多くの資料、そして艦艇研究家の畑中省吾さんの直接アドバイスを受けました。そして行錯誤を繰り返しながら完成させることができました。
この作品は2024年8月発売のNo.93号に掲載していただきました。
この号の特集は「ディティールアップの秘訣は解像度を揃えることにあり」でした。
特集とは関係なかったんですけど「特別記事2本立て」の中の一作として掲載していただきました。
それではまず完成作品を何点かご覧ください。
参考にするキットも無く頼りになるのは写真と図面だけという心細い状況の中で艦艇研究家の的確なアドバイスは本当にありがたかったです.
それではこの作品のポイントですが、今回は各箇所がどのような名称でその役割は何なのか・・・に的を絞ってご紹介します。
まずこれはいつものようにプラ板を駆使して船体が完成したところです。ここからスタートという感じでいきます。
海軍ではラムネが好まれたとよく聞きますが蒼龍では艦尾のこんなところで製造していたんですね。
予備のエンジンはここで調整されたようです。調整台はレールに乗せられて船内と船外を移動しました。
吸気トランクの形状が正確につかめないのが蒼龍製作の最大の難関なのですが最新の考証図面のおかげでなんとか立体化することが出来ました。
遮風柵は3つのグループに分けられてそれぞれが単独で操作できるようになっていました。
艦橋は防空指揮所が拡張されています。竣工時との大きな違いですので注意します。
艦発促進装置とはカタパルトのことです。開発が遅れたため装備できませんでしたが予定位置だけはしっかりと甲板に残っています。
このグレーチング舷外通路には本当はテスリはありません。航行中に歩くことは無く、停船中にジャッキステーにつかまりながら歩くためです。この部分の詳細な画像が有りますが確かにテスリは写っていません。
ただ模型的にはテスリが無いと頼りなく見えますし、手抜き(笑)のようにも見えますのであえて取り付けています。
この蒼龍の完成は大きな自信になったのは事実です。
フルスクラッチの面白さがたくさん詰まった、とても充実した製作時間でした。
これで第八回「艦船模型スペシャルとの歩み」を終わります。
また次の掲載作品紹介をお楽しみに。

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有名でありながら何故かどのメーカーからも1/350スケールではキット化されない空母「蒼龍」。
発売されたら需要はあると思われるだけに残念ですがその大きな原因の一つが左舷側の考証が難しいということが有るのではないでしょうか?
戦艦や巡洋艦は基本的に左右対称ですから片側からの詳細な画像が有れば反転コピーでほぼ大丈夫です。しかし空母は左右で全くの非対称のため両側の詳細画像が必要です。蒼龍の場合は左舷側を鮮明に捉えた写真がほとんど無い状態なんですね。
じつはこれが私が長年1/350蒼龍の製作に取り掛かれなかった大きな理由なのですがいつまで待っても新資料など出てくる様子もなく、このままでは一生作れない!!と感じ、思い切って製作に挑戦することにしました。
この製作には友井師匠から数多くの資料、そして艦艇研究家の畑中省吾さんの直接アドバイスを受けました。そして行錯誤を繰り返しながら完成させることができました。
この作品は2024年8月発売のNo.93号に掲載していただきました。
この号の特集は「ディティールアップの秘訣は解像度を揃えることにあり」でした。
特集とは関係なかったんですけど「特別記事2本立て」の中の一作として掲載していただきました。
それではまず完成作品を何点かご覧ください。
参考にするキットも無く頼りになるのは写真と図面だけという心細い状況の中で艦艇研究家の的確なアドバイスは本当にありがたかったです.
それではこの作品のポイントですが、今回は各箇所がどのような名称でその役割は何なのか・・・に的を絞ってご紹介します。
まずこれはいつものようにプラ板を駆使して船体が完成したところです。ここからスタートという感じでいきます。
海軍ではラムネが好まれたとよく聞きますが蒼龍では艦尾のこんなところで製造していたんですね。
予備のエンジンはここで調整されたようです。調整台はレールに乗せられて船内と船外を移動しました。
吸気トランクの形状が正確につかめないのが蒼龍製作の最大の難関なのですが最新の考証図面のおかげでなんとか立体化することが出来ました。
遮風柵は3つのグループに分けられてそれぞれが単独で操作できるようになっていました。
艦橋は防空指揮所が拡張されています。竣工時との大きな違いですので注意します。
艦発促進装置とはカタパルトのことです。開発が遅れたため装備できませんでしたが予定位置だけはしっかりと甲板に残っています。
このグレーチング舷外通路には本当はテスリはありません。航行中に歩くことは無く、停船中にジャッキステーにつかまりながら歩くためです。この部分の詳細な画像が有りますが確かにテスリは写っていません。
ただ模型的にはテスリが無いと頼りなく見えますし、手抜き(笑)のようにも見えますのであえて取り付けています。
この蒼龍の完成は大きな自信になったのは事実です。
フルスクラッチの面白さがたくさん詰まった、とても充実した製作時間でした。
これで第八回「艦船模型スペシャルとの歩み」を終わります。
また次の掲載作品紹介をお楽しみに。

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コメント
コメント一覧 (6)
信濃もそうですがある程度人気がある艦なので売れるはず。日本メーカーがだめなら中国メーカーでもアリですよ。大鳳が出てるんですから。
けんちっく
が
しました
なぜ戦艦大和のキットはいろんなスケールで次々と発売されるのか?
それはやはり売れるからでしょう。
確かに1/350スケールのキットを発売したものの売れなかったら目も当てられないのは分かるのですが一社くらい冒険してくれても良い気がしますよね。
けんちっく
が
しました
けんちっく
が
しました
そうそう、雲龍型なら箱と一部パーツの作り替えで3度おいしいのにねえ。
けんちっく
が
しました
けんちっく
が
しました
ハセガワなら買う。
ベリーファイアなら···ビミョー。
けんちっく
が
しました