2018年08月

ニチモ30cm 「翔鶴」で遊ぶプロジェクト

「この作品にはまだ続きがあります」と記してからかなりの時間が経ちましたが、いよいよ本当に完成しました。
イメージ 1


そもそもはヤマトさんからいただいた40年以上も前のキットですが、手間と工夫を重ねて自分のイメージを100%投影することが出来ました。

今回の最大のテーマは「遊ぶ」こと。
とにかく、くそ真面目に遊ぶことを心がけました。

そのため30cmシリーズの最大の特徴である、あの巨大な動力スイッチはそのまんま飛行甲板に残しました。賛否両論あるとは思いますが、自分は大変満足しています(笑)。

作品データ

使用キット
日本模型(ニチモ)30cmシリーズ №14 翔鶴

縮尺スケール 約1/870

主な改造点

全てのスポンソンの切削とプラ板による再生。(支柱とブルワークも)

無表現の舷窓の位置決めと開口。

外板をプラペーパーで、また舷外電路をプラ棒で再現。

艦橋と煙突はフルスクラッチで置き換え。

艦首、艦尾のフェアリーダーをプラ削り出しで再現。

艦首、艦尾の三連装機銃座をプラで新設。

無表現の水面見張所を再現。

飛行甲板裏のガーダー&ビームを切削し、プラで新設。

着艦標識をパンチングメタルで再現。

無表現の発動機調整所を新設。

飛行甲板の第一エレベーターをくり抜き、格納庫を新設。

メッシュエッチングで遮風柵を設置。

汎用エッチングで人員救助網、転落防止ネットを再現。

繋留浮標(ブイ)をプラで作成。

着艦指示灯など各灯火類を再現。

主な部分に張り線を展開

など・・・・改造点は多数です。

【情景編】

艦船模型の情景ベースは「海面」・・・という固定概念を崩したかったのでベースはあえて「池」としました(笑)。

この名作キットを近所の池で走らせて楽しんだ方も多いでしょう。
作者もその一人で近くのお城のお堀でよく走らせて遊んだものでした。

そんなノスタルジックな雰囲気をこのキットで表現したかったのです。

池といえばスイレンの花です。

全く初めての試みでしたが、アートフラワーの本やネットで独学しました。
淡いピンクとホワイトの2輪置いてみました。

スイレンの葉も樹脂粘土を薄く伸ばして作りました。

スイレンの葉の上にはカエルが欲しいです。

なかなか思い通りの物が見つからなかったのでカエルもプラ積層とパテで自作しました。一応アマガエルのつもりですがいかがでしょう?

水面は海ではなく池ですので、ネイビーブルーは控えめにして藻や泥を意識した暗緑色とダークアースを強めに塗装。

その上から液体ゴムを3度塗りしています。

それでは作品をご覧下さい。(大きめにリサイズしています。どうぞ拡大してご覧下さい。)

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

長々と製作過程にお付き合いいただきましてありがとうございます。

この作品に関するご意見、コメント大歓迎いたします。

どうぞお聞かせくださいね!


ニチモ30cm 「翔鶴」で遊ぶプロジェクト

カエルが完成しました。

その正体はアマガエルくんでした(笑)。

申し訳ございませんが現在画像はこの1枚です。

あとは完成画像でたっぷりお見せしますね。

イメージ 1

翔鶴と睡蓮とカエル・・・。

このアンバランスさが何ともいえませんね。

ニチモ30cm 「翔鶴」で遊ぶプロジェクト

睡蓮の葉っぱの上には定番のカエルくんを乗せようと思います。

ネット上でいろいろと物色したのですが、なかなか気に入ったサイズの物が見当たりません。

やっと見つけてもフィギュア専門店の高価な物だったりして不経済です。

それに何より買っていたのでは遊べませんし(笑)。

という訳で、やります「カエルスクラッチ!」


まず1mmプラ板の積層ブロックを作ってカエルの平面図を描きます。
イメージ 1

リューターで荒削りします。
イメージ 2

さらに細めのリューター先で丁寧に削ります。
イメージ 3

ここからはデザインナイフとサンドペーパーで頭部と胴体を削り出します。
イメージ 4

真鍮線で手足の骨格を組み込みます。
イメージ 5

特に後ろ足の構造は非常に複雑です。

ここはプラ削り出しは不可能と判断し、パテ盛りによる造形にしました。

乾いたらペーパー掛けするつもりです。
イメージ 6

次は前足を作れば完成ですが、それはまた今度ですね。

しかし・・・カエルスクラッチは初めてですが、ある程度は何とかなるものですね。(笑)。

ニチモ30cm 「翔鶴」で遊ぶプロジェクト

走行シーンの艦船模型では不要な物ですが、せっかく停船しているのですから表現できる物は利用します。

まず繋留浮標です。

「何で池に浮標が浮いてるんだよ!」と突っ込まないで下さい(笑)。

あくまでスケールを超越した非現実的な世界観として受け止めてくだされば・・・。

イメージ 1

イメージ 2

さらに係船桁(ブーム)も取り付けました。

イメージ 3

浮かんでいるのは9mカッターです。

実はこれは1/700のパーツなのですがあまり違和感なく使えました(笑)。

発動機調整所にペラ付きのエンジンも置いてみました。

米粒みたいな大きさなのであまり上手くは作れませんでしたが・・・。

模型仲間であるヤマトさんから教えてもらって行ってきました。

加古川市尾上町の尾上公民館で開催されている「第10回 夏季加古川飛行場展」。

これが尾上公民館です。
イメージ 1

ここ播磨地域からもたくさんの特攻隊員たちが飛び立って行ったそうです。

彼らが生前最後に残した遺書や写真などが展示されています。

詳しい資料はここには載せることは出来ませんが、入り口の雰囲気を少しだけ。
イメージ 2

閉館時間間際で他の見学者は誰もいらっしゃいませんでした。

というわけでじっくり観覧してきました。

でもじっくり読めば読むほどちょっとこみ上げてきて息が詰まりそうになりました。

だって20歳やそこらですよ隊員の皆さん。

出撃前の僅かな時間でここまで整然とした遺書が書けるものなのでしょうか?

当時の精神教育の影響が大きいとはいえ、ここに書かれていることの全てが本音だとは思えませんし、思いたくもありません。

自分が20歳のころなんて死ぬことなんか考えたこともなかったですからね・・・。

70年ちょっと前ってそんなに大昔の話じゃありません。

この時代にこんな立派な若者たちがいて今の日本の礎になったことを決して忘れてはいけないと思いました。

↑このページのトップヘ